【傘寿の由来】※読み方:さんじゅ
六十歳の還暦、七十歳の古希、七十七歳の喜寿に次いで、長寿のお祝いとなる傘寿。数え年で八十歳を迎える年に祝うこととされ、由来は「八」と「十」を重ねた形が「傘」に似ているからといわれます。所説ありますが、傘寿は黄色のイメージがあるとされ、お祝いの際には黄色の物を贈ったり、あるいは身に着けたりすることで、さらに縁起が良くなるとされています。日本人の平均寿命は男性が79.55歳、女性が86.30歳。残りの人生を謳歌してもらうためにも、しっかりお祝いしてあげましょう。
【プレゼントは何がいいか?男性と女性の場合。】
傘寿をお祝いする際に、最もポピュラーなのが旅行のプレゼントです。人の手を借りずに元気に動けることも、大きな要因といえるでしょう。泊りの旅行が難しい場合は、レストランや料亭での食事も人気です。他、男性の場合は体を動かすことが現役であれば、その運動に合わせたグッズも喜ばれます。ゴルフが趣味ならば、クラブなど関連したグッズがお勧めです。女性の場合は、財布やポーチなどの日常的に使用するものが好かれます。
【なぜそのプレゼントが傘寿に良いのか。】
旅行については、残りの人生で元気に出掛けられる機会が決して多くはないからです。マイナスな発想ではなく、楽しい思い出をいかに蓄積していくかが、傘寿を過ぎてから大事なテーマといえます。家族みんなでプライスレスな思い出作りをしてみてはどうでしょうか。
【傘寿になったらお祝い金が必要?必要な場合はいくら?孫も用意する必要がある?】
お祝いする相手が親であれば、2~3万円程度の予算が必要といわれますが、あまり高額なお金を包むと親の立場も気が引ける可能性もありますので、慎重に決めましょう。
孫の立場からであれば、5,000円程度が相場です。プレゼントを選びきれないとか、時間がなくてプレゼントを用意できなかった際、これ位の金額をご参考ください。
【プレゼントの予算はどれくらいか】
~5,000円 27%
~10,000円 33%
~20,000円 20%
~30,000円 12%
予算は5,000円から30,000円と範囲が広いです。贈る相手との関係性に応じて決めていきましょう。
【成功したエピソード】
傘寿のお祝いを施設で迎えることになったおじいちゃん。認知症になっているため、子供や孫の顔も誰かわからなくなっています。でも、家族みんなでおじいちゃんをお祝いに施設に行くと、施設のスタッフの方も一緒にお祝いをしてくれて、想像以上に盛大な傘寿のお祝いに。周りのお祝いムードがおじいちゃんにも伝わったのか、家族の顔と名前を思い出して会話を楽しんでいた…という素敵なエピソードがあります。認知症になっても心はいつまでも通じるのですね。
【失敗したエピソード】
傘寿のお祝いに外食に出掛けたものの、出掛けた先のレストランのトイレは和式しかなく、膝の悪いおばあちゃんにとって、用を足すことは至難となり、お祝いどころではなくなってしまった…というエピソードがあります。外に出掛ける際には、こうした環境面においても十分なリサーチが必要になります。トイレの様式はもちろん、段差や手すりの有無など、細かな部分に配慮が届いている店舗を探しておきましょう。
【その日おすすめなお祝いプランとは?参考に計画やシチュエーションなど】
テレビで活躍されるデヴィ夫人が傘寿のお祝いでされたように、八十本の薔薇を家族で用意してあげるのは如何でしょうか。いつまでも美しく華やかに…という思いを薔薇に込めるのがお勧めのシチュエーションです。他にも、行きつけのお店に仲間を集めて、立食パーティーというのも、若い頃を思い出すことができて、良い時間を過ごせるかと思います。