冬になったら
必ず流行るインフルエンザ。
皆さんは、インフルエンザに
かかったことはありますか?
子どもの頃かかったことある方や
大人になってからかかり、
症状の重さに辛い思いをされた方など
いらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、インフルエンザについての
ご紹介とお子様がかかったときの
対処方法をご紹介いたします。
インフルエンザは、
インフルエンザウイルスを
病原とする気道感染症です。
重くなりやすい疾患です。
これは、世界各地でも流行がある感染症で、
16世紀のイタリアでは
流行が周期的に来ることから、
星や寒気の影響(=influence)によるものと
考えられていました。(インフルエンザの語源です。)
インフルエンザが大流行した年は、
インフルエンザ死亡者数の他、
肺炎・循環器疾患などの慢性基礎疾患を
死因とする死亡者も増加します。
風邪
のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳、
全身症状はあまり見られません。
熱は、そこまで高くならず
重症化することもありません。
インフルエンザ
インフルエンザウイルスに
感染することによって起こります。
38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、
筋肉痛等全身、のどの痛み、鼻汁、
咳等の症状が見られます。
子どもがかかると、
まれに急性脳症を起こす可能性があり、
高齢者の方や免疫力の低下している方では
肺炎を伴う等
重症になることがある病気です。
A型もしくはB型インフルエンザウイルスの感染を
受けると、1~3日の潜伏期間後に発熱します。
発熱は、38度以上の高熱となります。
そして、頭痛・全身倦怠感・
筋肉痛・関節痛などが起こり、
咳・鼻水などの風邪と同じ症状
上気道炎症状が続き、1週間の経過でよくなります。
呼吸器・循環器・腎臓に慢性疾患を持つ患者や
高齢者、糖尿病などの代謝疾患、
免疫機能が低下している患者は、
持病が悪化するとともに、
呼吸器に二次的な細菌感染症を
引き起こしやすくなり、
死亡するリスクが高まります。
小児では中耳炎の合併、
熱性痙攣や気管支喘息を
誘発する恐れがありあす。
また、幼児を中心に、悪化する急性脳症が
近年、増加しているようです。
新型インフルエンザとは一体
どんなインフルエンザのことを
言うのでしょうか。
季節性のインフルエンザは
A型・B型・C型インフルエンザのことをさし、
一定周期(冬が中心)に流行する
インフルエンザです。
それに対し、新型インフルエンザは
夏場でも猛威をふるいます。
世界的な大流行の影には、
新型インフルエンザウイルスが出現し、
それに対する目根紀を持たない人が感染し、
拡大することでパンデミック
=感染症の世界規模名大流行を起します。
- A型インフルエンザ:重篤になる傾向があります。(死に至ることも・・)感染力が強い
- B型インフルエンザ:A型よりも症状が軽く限られた地域でのみ流行するケースがある
- C型インフルエンザ:鼻風邪程度の軽症で済むことの多いウイルス
熱が下がった後、
3日経っても40%以上の人に
インフルエンザウイルスが残っているため、
治療期間から最低5日間は、
自宅療養をします。
また、小児がかかると肺炎などの
呼吸器障害を起こし重症化する
要因にもなりえます。
こんな症状が出たら診療を受けましょう。
小児の場合
手足を突っ張り、がくがくする。目が上を向くなど痙攣の症状がある - ぼんやりしている、眠っている、呼びかけに応答しないなどの意識障害の症状がある
- 意味不明なことを言ったり、走りまわったりなど、いつもとは違う行動・言動がある
- 顔色が悪い
呼吸が早く息苦しそうな状態 - 水分が取れず、半日以上トイレに行っていない
嘔吐や下痢がある - 元気がない
成人の場合
- 呼吸困難、息切れする
- 胸の痛みがある
3日以上高熱が続く - 脱水症状がある
かかってしまったら、
まずはお医者様への受診をしましょう。
市販薬で対応するのは
危険な場合があります。
解熱鎮痛剤などは、使用をした場合、
重症の病気になってしまう危険性があり、
特に小児には使用することを
禁じられています。
インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬
(=抗インフルエンザウイルス薬)で治療します。
病気の期間を短縮したり、
症状を軽減させたりします。
薬のタイプは、点滴・飲み薬、吸入薬があります。
肺炎など気管支炎を併発して
重症化の可能性がある患者へは、
抗菌薬の投与をする場合があります。
ご自宅では、できるだけ安静にして、
栄養と十分な睡眠をとります。
また、加湿器などで室内の湿度を
5~60%に保っておくと、
空気中のウイルスの活動・
感染を抑えることができます。
水分も十分に補給しましょう。
また、ご家族で誰かがかかってしまったら、
なるべく患者を個室などで静養させます。
家族全員でマスクを着用することも大切です。
予防方法について
- 人混みを避ける
- 外出の際には、マスクを着用
- 手洗いうがいをしっかりと行う
- 予防接種を受ける(11月頃~/効果が現れるのは2週間後です。)
※)予防接種…100%インフルエンザに
かからないという訳ではなく、
かかりにくくなる為にする予防方法で、
仮にインフルエンザにかかったとしても、
重症化になることを防ぐ効果があります。
病院にも、インフルエンザの患者が
多く集まっているので、
病院へ行く時は必ずマスクを着用すること、
そして、帰宅後はしっかりと
手洗い・うがいをしましょう。
いかがでしたか?
インフルエンザにかからないよう、
予防接種を受けていない方などは
特に手洗い・うがいをしっかりすることや
マスクを着用することを
忘れずにおこないましょう。